2014年4月6日日曜日

【書評】君に友だちはいらない

【書名】君に友だちはいらない
【著者】瀧本哲史
【出版】講談社
【発行】2013.11.15

 非常に面白く読めた。
 タイトルからは「一人ぼっちのすすめ」でもしているかのように思えるが、英語でのサブタイトルは
The Best Team Approach to Change the World”.
つまり、今後の世界を生きていくために、どのようにチーム作りをしていくかというようなことが提言されている。

 簡単に言えば、今のように、人材を含めたあらゆるものがコモデティ化している時代には、個人の力で世の中に立ち向かっていくのは難しく、弱者こそ、チーム作りをするべきであるということが書いてある。
 良いチームを作っていく方法について、いろいろと書かれているが、まず、良いチームというのは

  • 少人数である
  • メンバーがそれぞれ補完的なスキルを持っている
  • チームに共通の目的がある
  • 問題解決アプローチが共有されている
  • メンバーが相互に責任を持っている

という特徴があり、そのようなチームを作るために、リーダーは「でかすぎる絵を描き」、それに共感する仲間を集めることが必要であるということが書かれている。
また、多様なメンバーを集めるために、ネットワークの棚卸しを行い、自分自身のラベリング(パーソナルブランディング)を行うことが重要となる。そこには、共感を呼ぶストーリーが必要であり、「公共的な利益」と「ロマンとソロバン」が大切であるというようなことが書いてある。

 チームを形成するメンバーの役割としては、

  • 勇者
  • 魔法使い
  • エルフ
  • ドワーフ
  • トリックスター

というように「指輪物語」や「ハリー・ポッター」の登場人物を例に出して説明されているが、要するに、多様な役割を持ったメンバーがチームを強くするということである。

 本の最後では、今の日本が、これまでの自然発生的な集団(ゲマインシャフト)から、目的を持った集団(ゲゼルシャフト)への転換期にあるというようなことが書かれていて、今後の社会への提言がなされている。

 個人個人のこれからの社会での生き方、会社・組織の作り方など、いろいろな場面でのヒントになることが書かれていて、興味深く読めた。
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